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観劇記 2009年9/20(日) 松山バレエ団 ザ・ジャパン・バレエ 2009

9月20日(日) 15:30~ ゆうぽうとホール
松山バレエ団 ザ・ジャパン・バレエ 2009 「ラ・バヤデール」「ライモンダ」

一月前の8/20にもゆうぽうとに行っていた私(笑)
遅くなりましたが感想です~

まず,このジャパン・バレエというのは初めて行きましたが,
今回は二日間の構成で,1日目が団員によるもの(今回行った方),
で,二日目は松山バレエ学校の生徒たちが出るんですね.

会場はお団子頭のバレエ少女だらけ.
ホワイエにはなにやら生徒たちが書いたものが張ってあったり
松山バレエ学校所在地図とか,発表会臭がむんむんと(汗)

プログラムと一緒に松山バレエグッズとかいろいろ売ってましたが
ギリギリに行ってしまって,あまりゆっくり観られませんでした.

あとホワイエのお花のに「オリガ・サファイアの家」という差出人?のものが
あったのですが,そういう法人?活動?というか,があるんですね.
(オリガ先生は松山樹子先生の師匠です.この話はいずれまた詳しく~)


「ラ・バヤデール」
演出・振付 清水哲太郎

ニキヤ 山川晶子
ソロイ 鈴木正彦
パード・トロワ 平元久美 久保阿紀 石井瑠威
第一ヴァリエーション 鎌田美香 熊野文香
第二ヴァリエーション 川上瞳 山中裕紀子
第三ヴァリエーション 小菅紀子 辰村聡美


基本的には影の王国ですが,影のヴァリエーションの前に
パドトロワが挿入されています.
パドトロワの曲は,知らない曲が殆どでしたが,
女性第二ヴァリは,ジャンペーの曲(最後の盛り上がるところ)を使っていたので,
多分1幕上演をするにあたって,パドトロワ用に
どこからか曲をつぎはぎして作ったのでしょうが
オリジナルのアイデアが哲ちゃんのものか,ヌレエフのものかはわかりません.


ニキヤの山川さんは,ごっつい久しぶりに拝見しましたが,
相変わらずスタイルがすごいイイです.
踊りは若干固いイメージですが影の王国なのでまあいいかなという感じ.
(しかし何歳なんでしょうね・・・・?)

2階席からオペグラで覗いたらお顔がすっかりおばあちゃんになってて
驚きました・・・.(もともと大人顔ですからね)
でもオペグラで観なければ,普通にそつなく踊る主役って感じで
不満はありませんでしたよ.
他のかたがたで非常に気になった「目線が高すぎ」ってこともないし.

ソロル(ソロイ)の鈴木さんも同様の(年齢)印象.
踊り以前に,衣裳が白のぺかぺかのサテンタイツ+上半身が茶色っぽい
田舎くさい色使いで,これはさすがにないだろ・・・・と.

あと影たちの踊りが,みんなやたらすごい人数なんですよね(笑)

スロープから降りてくるところが30人(数えました).
そのあと3人のソリストが踊るところ(両脇にコールドがいるとこ)は3人×2組の6人.
影のヴァリエーションは2人ずつ(ユニゾンだったり,シンメだったり).

コールドはさすがに揃っていました.
これは好き好きあると思います.揃ってればいいものでもありませんが,
まず,揃っている,ということは大事だなあ,と.
ただ,影のコールドはバランスが多いので,
その辺はつらそうでした(グラグラの人が数人).

あと記憶に残ったのは曲順ですが,
影たちの登場,踊る(3人が踊るやつ)→ニキヤ登場,アダジオ→パドトロワ(ヴァリ・コーダあり)
→第一va.→第二va.→ソロルのva.→第三va.→ニキヤ(ヴェールの踊り)→コーダ ,でした.


「ライモンダ」
演出・振付 清水哲太郎

ライモンダ 森下洋子
ジャン・ド・ブリエンヌ 清水哲太郎
第一ヴァリエーション 平元久美 久保阿紀
第二ヴァリエーション 熊野文香
第三ヴァリエーション 佐藤明美 小菅紀子 辰村聡美
第四ヴァリエーション 鈴木正彦 石井瑠威 峠田慎太郎 刑部星矢
第五ヴァリエーション 鎌田美香 山中裕紀子
第六ヴァリエーション 川上瞳
第七ヴァリエーション 藤原夕子 鈴木彩 木村旭 星野沙良亜


まず,以下はプログラムに記載の作品解説です.
演出・振付が哲ちゃんですから,哲ちゃんの文章かと思われます.

-------
まず幕切れから話をはじめましょう。2009松山バレエ版『ライモンダ』は古典舞踊劇『ライモンダ』という雄大な歴史叙事詩を天上の神々演じるところの人間賛歌のドラマとして表し、終幕の幕切れ、地上界の人間の豊かな幸せと進化・浄化を神々が祈るシーンで幕を閉じるのです。

 「ライモンダ」は、中世ヨーロッパ、ハンガリーの国での出来事。
 ライモンダというハンガリー王国の貴族の娘の生涯を通して、イスラム教とキリスト教の激しい宗教対立をドラマの上に表した。当時のエルサレム奪還十字軍のキリスト教徒とイスラム教徒との激しい戦いの渦巻くハンガリー王国の中貴族の娘、姫君ライモンダが凛とした女性像を保ちつつ、この時代の完璧な倫理観を貫き、人々の範となってゆくという物語である。
 上演する場面は多くの貴族が祝宴の日ライモンダと婿殿のジャン・ド・ブリエンヌと、王と女王を待つ、王宮内の場面から始まる。
 祝祭の踊りの極まる中、ライモンダと婿殿ジャン・ド・ブリエンヌの誓い、結婚の儀式と続き、超誠実主義に彩られた輝くばかりの優れた時代到来に、二人の精魂込めた戦いと精進に王宮の人々とその全体の領民の期待は膨れ上がる。
 何をおいてもこの地上に連帯を打ちたて新鮮なる文明、文化を創り出してゆく事こそ、自分達の使命だと2人は全世界と天に誓い,貴族と領民達は彼らと共に新世界創造のために生涯と生命を捧げる事を天に誓う・・・

 ・・・天上が映す地上の世界の物語。演じ終えた神々はその姿を光溢れる姿へ戻し、地上の世界の人間の正しき永久(とわ)なる幸せを厳かに祈る。人の世の希求する人間精神の美『真・善・美』『愛・誠・調和』に未来を託し人間を鼓舞し、励ます神々の祈りの歌声は、宇宙を渡り地球の上へと降り注ぐ・・・。

-------
(途中,「二人」「2人」が混在していますが原文ままです.)

・・・「超誠実主義」って初めて聞きましたが,なんとなく松山っぽいですよね.
「真・善・美」「愛・誠・調和」は,松山バレエ学校(団?)の理念?のようです.


普通最後はアンドレ二世と伯爵夫人に敬意を表したりしてから幕が閉じると思いますが,
この演出では全員が(この版では,伯爵夫人ではなく,ハンガリー王妃,も,国王も含めて)
舞台から客席に向かって手を合わせ,祈りを捧げるような形で幕が閉じます.
最初ギョっとしたんですが,あとからこの解説を読んで,
ん~わかるようなわからないような・・・.


曲順ですが,
第三幕への前奏曲(幕閉じたまま)
→マズルカの曲で幕開け.
 チャルダシュのメンバー+グラン・パのメンバーが総出で,舞台狭しと踊りまくり
 (これが「祝祭の踊り」?).
→ハンガリー行進曲で,主要な人が登場
→チャルダシュ リードのペア+女性のみのコールド
→アントレ→グラン・パ(一応後ろは男女8組)
→第一ヴァリエーション(夢の場の第一va.)
→第二ヴァリエーション(子供の踊り,グリゴロ版で3幕の男性va.に使われている曲)
→第三ヴァリエーション(3幕の第三va.(女性パドトロワ))
→第四ヴァリエーション(3幕の第二va.(男性パドカトル))
→第五ヴァリエーション(3幕の第一va.)
→第六ヴァリエーション(夢の場の,あまり使われていない曲)
→第七ヴァリエーション(2幕の第一va.)
→ジャンのva.
→ライモンダのva.
→コーダ
→ギャロップ
→アポテオーズ

でした.


第六ヴァリの曲は,この動画の前半でオリヴァー・マッツが踊っている曲ですね.
(また男性動画ばかりですません・・・)
ちなみに哲ちゃんのヴァリはこの動画の後半の曲です.

ベルリン時代の動画だそうですが,この版,全幕観てみたい!







踊り以外のことから書いとくと,まずバヤでもそうでしたが,
テープの音質がひどかったです.
バリバリだしゆがんでるし,テンポを変えてるみたいで
いきなり曲の途中でキーが変わるのもしょっちゅう.
ブツっと切れたような編集も多々あり,結構辛かったです.

ああいうのは,年をとるとだんだん気にならなくなっちゃうのでしょうかねー.


振付・演出は基本的にヌレエフ版を踏襲しているものと思われます.
まあヌレエフ版の全幕は観たことないけど,
「ダンサーズ・ドリーム」とかYouTubeとかから推察するに.

グラン・パの衣裳が赤系だったりとか.

あと,昔ヌレエフが「ライモンダ・ヴァリエーションズ」というヴァリエーション集を
作ったことがあると聞いたのですが,もしかしたらそこからとってるかもしれません.

第七ヴァリは4人でやるんですが,
以前新国立研修所の発表会で殆ど同様の振付を見たことがあるので.
(新国の発表会は牧先生が振付なので,ウエストモーランド版(ヌレエフの
助手をしていた人?)から持ってきているはずなんだけど,全幕だと4人で踊ることはないので)
なんとなくヌレエフからの流れなんだろうなぁ,と.

あと,チャルダシュの人も,女性は全員ポアントでした.

そんで肝心の踊りですが,テクニック的にどうこう思ったことは特にありませんが,
まずみんな目線が私(2階席)より上だったことが印象的.
でも森下さんはそんなことなくて常に伏し目がち.

哲ちゃんはもうジャンプとか回転以前に体を動かすこと自体が大変しんどそう
(本人はそんなことないのかもしれないけど)で,
肩は上がって(見え)るし,そんでもがんばってジャンプも回転もするので
とっても観てて疲れました.


森下さんは,アントレ,アダジオは特に危なげなところもなく,
ピルエットもサポート付きならばバランスを崩すこともなく,
(とはいえ全盛期を観ているものからすると寂しい限りの舞姿でしたが)
へぇ~いい演目選んだなぁなんて思ってみていましたが,
やはり片足ポアントが1秒と立っていられなくて(例外:パッセ),
まあ逆にパッセが見せられるのでいい曲を選んだとも言えるのですが,
例えばヴァリで,ヌレエフ版だと手の甲を額にあててアラベスクしながら
動いていくところとか(通じる?),あれが立っていられないものだから
さすがに「これができないんだったらやるなよなー」と思っちゃいました.
ピルエットも必ずダブルでやるんだけど1.5回転で踵ついてたり.
別に普通の(松山くらいの規模の)バレエ団の普通のプリマだと考えれば,
ダブルをごまかしてても大して大きな問題でもないのかもしれないですけどねー.

しかしコーダのパッセで前にずんずん進んでくるところとかはキレイな
パッセを披露してました.
でもその後の片足ポアントバランスのところも,全部ずっとパッセしてましたが(汗)

あとは衣裳がもたついているのか,妙に腰周りだけが太く落ちて(たるんで)見えました.
脚も細いし肩周りもそこまでたるんでるわけではないので
おそらく衣裳がヘンなのだとは思うんですが・・・.
ついでに書いとくと,哲ちゃんの衣裳も,白サテンタイツ(ぺかぺか)でした.


森下さんに関して言えば,古典にこだわらず,若い振付家でも発掘して,
今の自分にあった踊りをつくって行けば十分踊っていけるとは思いましたが,
やはり古典にすごいこだわりがあるのかなー なんて思いました.

ただ,哲ちゃんは引退したほうがいいと思いますけどねー.
メイクが妙に黒くて,頬は下がってるのにバッチリ目ヂカラメイク+髪が妙なパーマで,
マイケルの物まねをしそこなった人,みたいな不思議なビジュアルでした・・・.


まあ終わってみて振り返るに,なんとも切ない時間でした.

ちなみに私の隣には,おそらくバレエ鑑賞は初めてとおぼしき上品な老婦人がお二人で,
曲の間ごとに「まぁ~!ステキねぇ!」「本当にキレイねぇ!」と喜んでらっしゃいました.

このお二人に是非全盛期の森下さんを見てもらいたかったですね~・・・


-----
ジ・アトレの10月号も届きました.
ニューイヤー・オペラパレス・ガラの内容が少しと,
エイフマンに今度のアンナ・カレーニナについてインタビューが出てます.
またこれは改めて.


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テーマ : クラシックバレエ - ジャンル : 趣味・実用

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